ザガーロは、グラクソ・スミスクライン株式会社が2015年に男性型脱毛症治療薬として厚生労働省から承認されたAGA治療薬です。
ザガーロの主成分デュタステリドは、前立腺肥大症のために開発された薬の有効成分でしたが、その後AGAに効果があることが分かり、プロペシア(フィナステリド)と同じ「5α還元酵素阻害薬」に分類され、生え際や前頭部・頭頂部における効果は、プロペシアと比較し強力です。
ザガーロは、5α-還元酵素を阻害することでAGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制しAGAを改善します。
この5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型しか抑えることができないのに対してザガーロはⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害し、AGAの原因であるDHT濃度をより強く低下させることで毛髪数を増加させるのが特徴です。
ザガーロカプセル0.5mgはフィナステリド(プロペシア)1mgに比べて発毛効果が約1.6倍あるとのことから非常に注目されています。
男性型脱毛症患者さんの47.5%が、AGA(男性型脱毛症)治療に最も期待する効果として「発毛」を挙げています。
医療機関への受診を躊躇している男性型脱毛症対処者がAGA(男性型脱毛症)治療に最も期待する効果
24週時における毛髪数※1のベースラインからの変化量(調整済み平均値)は、ザガーロ0.1mg群および0.5mg群でそれぞれ63.0本、89.6本、フィナステリド1mg群で56.5本、プラセボ群で-4.9本であり、ザガーロ0.1mg群および0.5mg群では24週時において、プラセボ群と比較して毛髪数が有意に増加しました(全てp<0.001、治療、クラスターおよびベースラインの毛髪数で調整した線形モデルによる検定)。
※1 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
毛髪数のベースラインからの変化量(24週時)(主要評価項目)
*1 プラセボ群との優越性 1):全てp < 0.001 *2フィナステリド1mg群との非劣性 2)
*2 フィナステリド1mg群との優越性1):p < 0.003
治療、クラスターおよびベースラインの毛髪数で調整した線状モデルによる検定
(変化量は調整済み平均値)
1)有意水準は両側0.0167
2)24週時における99.165%の片側依信頼区間の下限が、非劣性限界値-35より大きい場合非劣性が示せたとした
男性型脱毛症のヘアサイクル
男性型脱毛症では、DHTなどの関与によりヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行します。
ザガーロによるヘアサイクルへの影響
ザガーロは、テストステロンをDHTへ変換する1型および2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させます。
1日 1回 1カプセル
※AGA治療は継続的治療が必要です。飲み忘れをすると効果が低下しますので必ず1日1回服用してください。
■効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要となります。
■男性における男性型脱毛症のみの適応となります。
■他の脱毛症に対する適応はありません。
■服用期間中、献血はできません。
■20歳未満での安全性及び有効性は確立されておりません。
■女性は適応ではありません。
AGA(男性型脱毛症治療薬)
ザガーロ | 0.5㎎ | 1ヶ月分(30カプセル) | 10,450円 |
---|---|---|---|
デュタステリド | 0.5㎎ | 1ヶ月分(30カプセル) | 8,800円 |